変化させると次第にバランスを崩すのは否めない。

新型ヴォクシーのボディ剛性を高めるためにとった意外な秘策

まずは、新型ヴォクシーZSのフロントマスクを眺めてみる。マイナーチェンジの変化度は新型ノアの方が大きくて違いも分かりやすいが、ヴォクシーZSもバンパー部分に設けられた開口部の台形デザインが強調された。従来型に比べると迫力を増している。LEDヘッドランプはさらに薄目になり、下側にはスリットの入ったブラックの樹脂パーツが装着されて、細長いメッキの装飾も加えた。このあたりは造形が繁雑で、手を加えすぎた印象も受ける。クルマに限らずデザインは最初の段階で完成されているから、変化させると次第にバランスを崩すのは否めない。

http://dream-share.jp/users/profile/690 http://pepakura.info/userinfo.php?uid=1768いっぽう、マイナーチェンジでの走りに関する変更では、ボディ剛性を高めたことが挙げられる。ただし、スポット溶接の箇所を増やしたり、骨格部分に補強を加えることはしていない。具体的には、フロントウィンドウとバックドアガラスに、高剛性ガラス接着剤を使うことで剛性を高めている。ヴォクシーなど背の高いミニバンは窓面積も広い。それだけにボディとガラスの接合を強固にすることで、車体の捩れを抑える効果が得られるのだ。足まわりはショックアブソーバーの減衰力を見直して、内部に装着されるバルブの剛性を高めた。

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